ただ漠然と辞めたいと思うのと、将来を見据えて会社を辞めるのとでは雲泥の差がある。
特に、新卒などで初めて働いた会社などでは他で働いた経験がないため、他の会社と比較ができず、恵まれた環境にもかかわらず誤った判断で辞めてしまう方をよく見かける。
当たり前のことだが、辞めてしまうとよっぽどのことがない限り会社に戻ることはできない。

だからこそ、会社を辞める前に必ず『本当に辞めていいのか』調べることが重要になる。

……とはいえ、そこまで恐がる必要もない。
転職をしたことが無い方は、どうしても経験がないため必要以上に会社を辞めることを恐がり、上司から「ここで続かないならどこにいってもやっていけない」などと脅され、ブラック企業なのにもかかわらず辞めるのを躊躇してしまう方が多い。本当に多い。

このことを心理学では『プロスペクト理論』と呼ばれている。
これは投資業界でよく使われる言葉なのだが、人は得をすることよりも損をすることを回避したいと思う習性がある。

そのため、明らかに会社を辞めた方が得をするにもかかわらず、会社を辞めてしまったらもう引き返せないというリスクに怯え、ダラダラと会社に長居してしまう人が多いのだ。
あなたの会社にも、大して仕事もできないのに偉そうにしているバカ上司がいないだろうか?

彼らは今までリスクを取らずに生きてきた。だからバカなのです。
昔はそれでも景気が良かったからどうにかなる時代だった。
それも一つの考え方だし、もちろん否定するつもりはない。

ですが、あなたがこのサイトに来てくれたのも何かの縁だと思うのです。
あなたにはひとつだけでいいから覚えてから帰ってほしい言葉があります。

それは『リスクを取らないリスク』が存在するということ。

転職を例に考えれば、会社の売り上げ下がり十年後に倒産する可能性があるにも関わらず、会社を辞めるのが恐くて長居していたら倒産してしまった。その頃には40歳で転職先もなかなか見つからない……。

そんなことあるわけないだろと思う方もいるだろうが、ここにベンチャー企業の生存率を示すデータがある。

『創業から5年後は15.0%、10年後は6.3%。20年後は0.3%』で、残酷なことに1000社あった会社も10年後には63社しか生き残っていないのだ。

ベンチャーだけではない。
昨今、大企業ですら大規模なリストラなど不景気な話しが続く。
あなたがリストラに遭わないなどと誰も断言できない時代になってしまったのだ。

だからこそ、あなたが会社を辞めるにせよ辞めないにせよ、長期的な目線で物事を考えるクセを付けてほしいと思っています。

短期的に「仕事が面倒だー」「覚えることがいっぱいあるー」と言ってすぐに会社を辞めたがる方もいるが、覚える仕事がいっぱいあるということは、それだけ『専門性の高い仕事』であるとも考えられる。

誰でもできる簡単な仕事は、あなた以外に代わりがいくらでもいる。
つまり、簡単にあなたはクビにされてしまう。

しかし専門性の高い仕事は習得まで時間がかかるため、代わりの人材がなかなか見つからない。
つまり、その職場であなたの存在価値が生まれるということだ。

とはいえ、この覚えることがいっぱいあるといっても、雑用が多いとなれば別の話だ。
やらなくてもいい仕事ばかりやらされるのであれば、それは専門性が高いとは言えない。

今の仕事があなたにとって、将来的にどのような意味があるか。
長く続けるだけの価値がある環境か、あらゆる条件を吟味した上で転職を考える必要がある。

だからこそ、漫画でも描かれていたように、自分がなぜ会社を辞めたいのかリストアップすることが大事になってくる。
そうすることで客観的に物事を見ることができるようになり、冷静な判断をすることができる。

転職を考えている方は、ここはひとつ騙されたと思ってやってみてほしい。

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